自分の足元を照らす
世の中が難しいです。
明日は延期となった第1回合判模試(首都圏模試センター実施) の日となりますが、やはり自宅受験とのことです。
全受験生の中で自らの立ち位置と教科/分野ごとの到達度を測る点において模試が果たす役割は大きいです。
また、傾向と対策を知り、準備を進めるということも入試対策と重なります。
ここで平均点との差で偏差値が出てきたりするわけですが、自宅受験の模試がどこまで受験生のことを照らしてくれるかは、正直よくわからないところがあります。
ただ、同じく自宅実施となった第1回合不合判定テストは問題の難易度と照らし合わせてみても、外部会場で行なっていた模試とほぼ同じような平均点が並んでいたような印象を受けました。
明日の首都圏模試で生徒たちが、日頃の努力を遺憾なく発揮できて、今後の学びに弾みがつくようになるといいなと思いますし、なるようにこちらも尽力します。
さて、夏休みが自治体によって大きく違っています。現在私が得ている情報はあくまで予定のものですが、
例えば、受験率が3割ほどある世田谷区は8/1〜8/31まで、江戸川区は8/8〜8/24までといったようにバラツキがあります。
所沢市は8/7〜8/17までと東京都と比べると短くなっています。
2/28のジャングルジムブログをご覧になっていただければわかるのですが、私どもはおそらくどこの塾よりも早くからこうしたことは想定して時間割を調整してまいりました。
しかし、受験生の天王山である夏休みに、最大約3倍の違いが生じる可能性があるのは正直予想外でした。
できるだけ早急に今後の方針をお示しできるようにするとともに、まずは5月時間割を無事に終えられるよう、明日からも気合い!です!
最近の演習形式
5月から1回あたりの授業時間が2時間となっています。
他の塾と比べればもちろんまだ長いのでしょうが、普段は国語/算数→3時間、社会/理科→2時間30分のジャングルジムではこれを短いと感じてしまいます。
私が担当する国語では演習時間を授業外で行うことによって、普段と変わりのない内容で授業運営ができていますが、この授業外の演習というものについては、気をつけないといけないなと感じています。
今は、生徒たちが作成した答案をコピーして未採点状態のものを生徒に渡し、コピーしたものを私が採点するという形式で解説授業をしています。
これによって、さまざまな良いことがありました。
まず、解説中の生徒の頭がフル回転を維持できるようになりました。
今までは、採点がされた状態で、◯や×や△がついた自分の答案を見ながら、全問の解説を聞くという形でした。そうすると、どうしても自分が当たっていた問題の解説にはあまり一生懸命にはなりにくいかと思います。
しかし、未採点のまま解説が始まるとなると「何が当たっていて、何が間違っているのかわからない!」という状態になります。
きっと生徒たちは「早川、この問題頼む…アと言ってくれ…」と祈りながら解説を聞いてくれているでしょう。
それはなんとなく雰囲気でわかります。
そして、「この問題はこのような理由でアとウとエは論外です。イを選んじゃった人は惜しい!ここまではその通りだけど、ここの部分の根拠はこうこうで」といった話を聞くことで、
本来ありえない記号問題の到達度についても確認することができます。
ここで、「あっ、アじゃないんだ。へー、イなのね。」というような解説の受け方は減ったかと思います。
なぜなら、私が言うまで自分の答えが正答である可能性を生徒に残してあげられるからです。
解説を進めていくうちに、生徒が「あっ!!うわー!!これじゃん!!」的な顔をすることが多くなりました。
普遍性の低い読解問題で、この顔をすることが国語を学んだというひとつの表れかと思います。
次に、わかったつもりになっていたことにより失われた学びのポイントが少なくなったという印象を受けました。
選択問題ではしばしば、よく理解できていないけど当たっちゃったということがあります。
それっぽく言えば、センスであったりフィーリングで当てたということもできますが、受験国語においてそのようなものに頼るのは試験ごとの点数のブレを克服できないままにしてしまう危険なものと私は考えます。
私の授業では多くの場合、通読と線引きを初読の段階で一緒に行い解説にうつるのですが、たまに「自分の答案用紙直してごらん。」なんて言います。
そうすると、生徒は一気に緊張感MAX状態で仕事に取りかかるのですが、それもそのはずです。
通常は〝間違えなおし〟として、間違っているものを新しい正答に直すのですが、なにしろ未採点ですので、当たっているか間違っているかがわからず、下手をすると【自分が解いたときには正しい答えが選べていても直しで間違えてしまう】という事態が発生しかねないということです。生徒にとってそれほど屈辱的なことはありませんので、たとえ合っていた問題についても検討を重ねることができます。
そして、間違えた問題を再度見たがやっぱり答えが変わらないということは、こだわりを持って選んだ答えと言えますし、これで正答とならなかった時には、その理由を生徒の腑に落ちるまで説明することができます。
もちろん、生徒が出した答えをこちらも確認することができますし、生徒が持つ解答のクセというものもある程度ですが掴むことができます。
例えば、難解な具体例を示された場合その前後にある抽象事項はわかっていても、露骨に読解の軸にブレが出て、意味など関係なく本文に出ていた言葉と同じ言葉がただ書いてあるだけの選択肢を選んでいたり、一般論的にはとても正しそうなことが書いてある選択肢が書いてあっても筆者は誰もが当たり前にするであろうその考えを後に明確に打ち消しているのを見落としたりといったようなことが担当もわかっていれば、指導のリアリティが増すかと思います。
ここまで書くと、今までの取り組みがさも素晴らしいことのような印象を受けるかと思いますが、冒頭に述べた気をつけなければいけない内容は以下になります。
それは、【私の目の前で演習していない】ということです。
普段は生徒たちが演習しているところを目の前で見ることができていますので、
(大問1に時間かけすぎだな〜)
(こんな抜き出し、見つからないならとりあえず他の問題先やりなよう)
(ああ、せっかく書いた記述消しちゃ…)
(答え選ぶの早すぎない!?他の選択肢も検討した方がいいんじゃない…?)
(あー、ここ線引くんだ…確かに!!)
といった今まで把握できていた事柄がわからずに解答用紙がドンっとくる感じです。
また、少人数制でやらせていただいている特徴として、さかんに生徒同士に競争意識を持たせて取り組ませているところもありますので、生徒たちはひとつひとつの演習に対する競争意識が元々高く、それが今回いわゆるブラックボックスのような中での演習となりますので、その辺も難しいなぁと感じています。
時間切れにて、時間さえあれば正解が出せそうな悔しそうな生徒に対して心を鬼にして解答用紙を提出させたこともありますし、これは過去の受験生ですが大ゲンカの上、怒鳴り合うような形で答案を奪い取ったようなこともあります。
その際に、何が最後の土壇場の時間を奪ったのかも含めての経験、学びだとも思いますのでそこら辺が100%私の目の前で行われていない所に未熟ながら不安な気持ちを抱いているところです。
ただ、この期間の学びはそのようなモヤモヤしたことも含めて、国語の面でもとても成長できる好機と受け止めて、ともに頑張っていけたら!と思っています。
閉室日です〜その2〜
閉室日ということで、前の記事で塾のプチリフォームに取り組んだことを書きましたが、私自身も休日ということで、お家で楽しんでいます。ステイホームです。
誕生日も近いことから、自分への誕生日プレゼントということで、自分専用の冷凍庫を購入しました。
ここに、お酒を作るときに必要な氷やさまざまな冷凍食品、デザートのアイスなどを詰め込んで、充実した家でのひとときを過ごせるようになりました。
これによって、1番落ち着く最高の居酒屋が自宅にオープンしたような気分でテンションはアゲリシャスです。
コロナ禍が落ち着いたら、近くの居酒屋さんにも出没したいところですが、当面はお家で楽しもうかと思います。
閉室日です〜その1〜
ジャングルジムは昨日と今日閉室日となっています。
この閉室日というのが、今年度は多くてちょっと落ち着きません。
2017年の開校から、それこそ正月すら閉室日とせずに、常に誰かしらが塾を開けていて生徒がいる状態が続いてきていました。
近くの塾のチラシに「年中無休の塾は当塾だけ!!」と書いてあったのを見て、「ジャングルジムもじゃい!!」と謎の対抗意識を持っていたくらいです。笑
しかし、今年度はコロナによる時間割調整のために、春期講習が終わってから3日間、GW特訓が終わってから2日間、閉室日として塾がストップしてしまっています。
この閉室日はもちろん我々スタッフの休みという使い方がメインですが、実は今回の2日間で塾のプチリフォームを敢行しました!!
今回のターゲットは「教室」です。
今まで、いろいろな生徒さんや保護者の皆様から
「ジャングルジムって教室以外はオシャレだけど、教室は普通だよね。」
「てか、教室はフツーに汚いよね。」
といった意見がありました。
実は、教室は改装工事の手を全く入れずにそれこそ私が中学受験の勉強をしていた頃から変わってませんでした。
経年劣化から床には汚れがこびりつき、掃除をするにもゴミが落ちているのか、汚れがこびりついているのかがわからない状態でした。
このような状態で生徒に「教室をキレイに使ってくれ。」と言ったところで無理がある状態で少しモヤモヤしながら、日々の授業を続けてきたというところです。
そこで、今回は一念発起!
床にジョイントマットを敷き詰め、汚れが目立たないようにしました。
もちろん他にも目的があって、机の移動や生徒が水筒などを落としてしまった時の防音や衝撃吸収なども期待できるかと思います。
(だからといって飛び回っていいということではないゾ。下の方の迷惑になることはやめよう。)
そして、なにより今まで目立たなかったゴミや汚れが目立つようになります。
「あ、ここにゴミが…と思ったらこびりついてるやつかーい。」
ということがなくなるので、教室をキレイに使うということが、生徒も講師もすこしやりやすくなるのかなぁと思います。
ジュースこぼしちゃったり、お弁当をぶちまけたりしちゃったら、その部分のマットを取り替えればいいのでなかなか衛生的ですし、なんか集中できそうな教室に生まれ変わりました!!
30センチ四方と、58センチ四方のジョイントマットを3色買い占めたのですが、なんか中学受験の算数の問題を思い出してしまいました。
問 たてが144メートル、横が72メートルの教室に6メートルの正方形をすきまなくしきつめます。正方形は何枚必要かな?
といったやつです。
まぁ、ジャングルジムはそんなに広くないですし、そんなに広かったら休業要請が出て補助金ももらえちゃうのですが…
購入する際に、寸法を取ってこんな感じで何枚くらい必要か考えてから購入したのですが、実際はあまり計算通りには行かないものですね。
ただ、中学受験の勉強がすこし役に立ったような気もします。
君たちが今勉強していることは、もちろん来たるべく受験を突破するためが第一だけど、大人になった時に役に立つきっかけになるものでもあるんだよ!ということを生徒に伝えられる具体例のひとつが経験できたような気がしました。
つまり、ちょっとリニューアルした、教室でたくさんのことを学んでください。
もちろん、我々も魂を込めて教えさせていただきます。
おうちジャングルジム の充実を
今日まで2週間YouTubeによる授業動画の配信を経て、またひとつジャングルジムの可能性が広まったと思ってます。
是非、実現したいのが
◯今までの授業ブログに5分程度の授業振り返り動画をプラスする
◯毎日決まった時間にzoomによるオンラインが開かれていて、小学校に行く前や塾から帰ってきて寝る前などの時間で質問などに対応できたりする。
などなど、平和な日常では思いもつかなかったであろうことがポンポンと頭に浮かんでは、一人脳内会議が繰り広げられているのであります。
ひとつ目は即実現可能なので、まぁ、やるとして、
ふたつ目はどうでしょう。
例えば朝6:30くらいから寝起きの早川先生が君たちの画面の前に現れ(私も朝は自宅から繋げちゃおうかしら)生徒たちが朝小学校に行く前に、国語-算数-社会-理科を15分ずつくらいでささっと確認してから
「はい、学校行ってらっしゃい〜後で塾でね!」なんてことができたら、塾に来たときに「お前、朝この漢字間違えてたな〜、もう書けるか?」なんてやりとりができていいですよね。
朝、生徒たちが小学校に行ってからもしばらく繋いでおいたらお時間のある保護者の方といろいろな打ち合わせもできたりするかもしれませんし。
夜は夜で私たちが塾の中で事務作業しているときにもまたzoomを繋ぎっぱなしにしていて質問がある生徒や、なにか世間話をしたい生徒がログインして「これ教えて〜!」なんて具合に言ってくれれば、対応する……
もちろん、それを強制にしちゃうと生徒たちも窮屈だったり私もうっかり寝坊できないので最初は実験的にというかお試しというかでやってみて(向後先生も自宅から配信なんてやったら楽しいかも!)だんだんコツが掴めたら、上で書いたような【ジャングルジム 朝のHR】なんてこともいいのかなと思いました。
これらはあくまで小学校が再開し彼らが日常に戻ったら後の話になりそうですけどね。
日常に戻ったあとのポジティブな思考によって少し元気が取り戻りました。
今週は経理(泣)などの事務作業が忙しかったり、SNS疲れなどで少し元気がなかったのですが、明日は久しぶりに生徒たちに会えますので、短い時間ではありますが彼ら彼女らとの交流を楽しみにしています。
おやすみなさい😴
答えのない問いを考える
今年度はこんな調子ですので、学校説明会には出かけられていませんが、ブログタイトルにもありますように、答えのない問いを考える力という言葉はさまざまな学校の説明会でしばしば登場してきます。
(私の母校の説明会でもガッツリ言ってました。)
さて、今まさにこの答えのない問いを考えるということに全ての人が向き合っています。
国は、安全を取るか経済を取るか
会社は、生き残るためにどのような体制をとるか
個人も今まで考えたことのないようなことを考えているかと思います。
さらに、それらの答え合わせはいつになるかわかりませんし、誰がその答え(らしきもの)を示すかということによってもそれは、いろいろと変わってくるのではないかとも思います。
例えば、私は幕末の政治史で井伊直弼を取り上げる際には、4〜5つの重要事項をまとめて覚えてもらうために、
【朝廷の許しを得ずに、日米修好通商条約を結んだ挙句に、逆ギレ(安政の大獄)したから結局、桜田門外の変で暗殺された大老】
と教えますが、果たして井伊直弼の判断は間違っていたのかというと、みなさんがご存知のように、日本が植民地にされてしまい今ごろ日本人が英語で話していたかもしれないというもしもを防いだとも言えます。
国レベルの大きな主体が下す判断であれば、先の大老の例のようなことも言えるのですが、ジャングルジムのような小さな主体の答え合わせは早晩やってきます。
ここで、【解答がなかったんだからしょうがないじゃないか。】と騒いでみたり、
【正解ではないにしても、許容解として部分点くらいはもらえるだろう】などととぼけてみても何も起きません。
なかなか難しいところですが、私の母校は受験に縛られない環境の中で、答えのない問いについて考える力や幅広い視野を鍛えるということを、魅力のひとつとして挙げていますので、ここはひとつ愛校心溢れる1人のOBとしての矜持を示そうじゃないかと思っているところであります。
答えがないからといって、藪から棒に思いつくままをするのではなく、よく考えて今回の件、そしてその先の分岐点で模範解答といえるようなものを出せることを求めていきたいと思います。
問1 本文中でジャングルジムと対照的なものであるといえる表現を10字で抜き出しなさい。
問2 本文中の矜持の意味に最も近いものを選びなさい。
ア:自慢
イ:自負
ウ:才能
エ:努力
問3 藪から棒の意味としてもっとも近いものを選びなさい。
ア:思いもよらないことを唐突に行うこと。
イ:そっけなく、乱暴な様子。
ウ:どこからともなく現れてはどこへともなく去っていくこと。
エ:余計なことをしてかえって悪い結果となること。
こんにちは、個人ブログを始めました。
みなさんこんにちは、ジャングルジムの早川です。
比較的柔らかい自由な内容のブログを始めようと思い、ブログを開設してみました。
なぜ、急にこんなことをしたのかというと、休校期間中にYouTubeにて【学習支援動画】を配信しだしてから自らをネットの世界に晒すことへの抵抗感が薄れたからかと思います。
最初は、【自分の声気持ち悪いなあ】といったことや、すぐ言葉に詰まってしまい「え〜」とか「あ〜」とかばっかり言っている自分に嫌気がさして少し落ち込んでいたりもしたのですが、自分の授業を再定義するいいきっかけと前向きに捉え直し、少しでもジャングルジム生の学習に役に立つようなものを作ろう!と頑張っているところです。
この期間中、2つの夢をみました。
真逆の夢でした。
1つは、「ジャングルジムの授業!神!すごすぎ!!」という情報が拡散してバズる夢でした。
もう1つは、「は??何この授業??クソだわ!!」という情報が広まり、塾生以外のクレームの電話が鳴り止まず炎上してしまうという夢でした。
後者は勘弁してほしいですし、前者もあまり実現しなくていいので、なんとか生徒たちが大きな混乱なくこの期間も順調にモチベーションを維持しつつ、学力が向上することを願って、今日もひとりiPad相手に熱血授業をいたします。