こんばんは、ジャングルジムの早川です。
今日とあるメールが塾の問い合わせフォームから入っていました。
いつも、塾の問い合わせフォームには英語やロシア語の迷惑メールが入っているのですが、今回は珍しく日本人のお名前から来ていました。
通常、日本人からくるメールは迷惑メールではなく非常にありがたい、とてもワクワクするお問い合わせメールであることが多いので、私は「おっ!」と思いそのメールを開封したところ、残念ながら体験入塾希望のものではなく、
「貴社のホームページなどを拝見して、非常に素晴らしいと思う点が多々ありました。ですので、是非取材をさせて欲しい。それをウチのサイトに載せるけれど費用はいらないよ」というものでした。
正直、新しい塾生が来るというものではないのかぁと落胆すると同時に
(取材、掲載となるとこれは宣伝広告にいいんじゃないかな。みたところけっこうしっかりしたサイトだし、早川三太で調べてこれが出てきたら、自分のことを知らない人でもけっこう信頼してくれるかも)
といったようなスケベ心が働いて、返信を送りました。
それ以降何回かやりとりがあって、調べてみたところ結局その手の営業は、かなり評判が悪く、数百万単位の高額な経費と引き換えにメディア出演を斡旋するという手のもので、すんでのところで、止めることができてラッキーだったという話だったのですが、今回このようなことを経験して思ったところがいくつかあったわけです。
(ちなみに、本を出さないかという営業は何回かメールで来ていたことがあったのですが、先方、本当に私の授業ブログとか読んでるの?と思ってこちらは黙殺しています←国語科を担当する身分でそれはそれで大丈夫なの?)
まず、タイトルにもあるように「お前は大したことのない人間だ」と突きつけられたような気がしました。
もちろん、私は自分を大したことのある人間だと思っているわけでは無いのですが、普通に考えれば、取材を受けるような人間、はたまたドキュメンタリー番組、例えばプロフェッショナル仕事の流儀やガイアの夜明け、情熱大陸などに出演する人間は相当目立つ偉大なことや多くの人々の心を打つようなことを成し遂げた人に限られるわけであって、私のような駆け出しには憧れるのは自由であっても、まさか出て誰かの心を動かすには至らないということです。
(もちろん中学受験や学力を伸ばす、楽しい授業をする、生徒さんの得意苦手、性格を把握し指導に反映させるという点ではプロだと思っていますし、負けてたまるかと思ってますよ)
こんなことはわざわざ明文化するまでもないのですが、今日の一件でそれを突きつけられたような気がしたわけですね。
また、無料であるということに飛びついて万が一、取材を受けそれがサイトに掲載されたとしたら、そのサイトをいじわるな目で見たら、(あ、この人無料につられやすい人なんだ)
(この人は営業すればチャンスありそうだな)
なんて、誰だかわからない人たちに見られてしまい、新たな営業がたくさん来るのではないかと邪推してしまうわけです。
この話を知り合いの塾長たち
(私は全国個人塾長組合という全国の個人塾の塾長が属する100名超のLINEグループに加入しております)にしてみたところ
「あぁ、これはよくある話ですよ」
「取材商法ってやつですね。営業キツイですよ」
「ガッキーが取材にくるなら100万払いますわ」
「深キョンなら…」
といったようなコメントをいただきました。
それを見て、あぁ今回初めてだったから危うく面倒な思いをするところだった。と胸をなでおろしました。
またひとつ、営業パターンを身につけることができて、それはひとつのいい経験だったのですが、中学受験界には本当に有名人と言える方が複数います。インフルエンサーというやつでしょうか。
本を何冊も書いたり、講演会などでご活躍されていたりする塾の先生や家庭教師の先生も確かにいらっしゃいますし、10月には2月の勝者がドラマ化されるようですので、そこで一見クローズドな中学受験とい話題がかなり多くの人の目に触れることになるのでしょう。
最近は、スッキリ!などの番組で芸能人のお子様が中学受験に挑む様子が密着取材され、その都度インターエデュが盛り上がります。
そのような中で、あわよくば中学受験専門塾ジャングルジムという中学受験激アツ地域からちょっと離れたところに、楽しくて成績メチャ上がってメチャ受かるという奇跡のような塾がある(実際こうご先生は中学受験界の重鎮かつカリスマなのですが)ということが、多くの人の目に触れれば、塾生がたくさん増えてさらに活気ある塾になったり、有名になって私の収入が増え、月に一度の生牡蠣を週に一度にできたりと妄想も膨らんでいくわけなのですが、そんな無料でかつ楽チンに多くの人に知られ、心を動かすなんてことはないんだという当たり前のことをひとつの営業メールを機に確認することができました。
いつか、本当にいつか、この仕事を終えつつある自分のことを自分でほめてあげる際の客観的な根拠のひとつとして、自分がどれだけ有名なのか、メディアに取り上げられているのかを重視する時は来るのでしょうが、これは結局目の前の生徒と保護者の皆さまにとって、私がいかに強くかつ、頼りになる中学受験の味方たりえるかということの積み重ねであると思いますので、浮き足立つことなく今やるべきことをやらなければと学んだ1日だったのかなと思います。
えっ?今やるべきこと?
はい、わかってます。
授業ブログ、また滞納してますね…
明日更新します!!
おやすみなさい😅